スコーンといえばクロテッドクリーム。でもスーパーで見たこともない、どこでも見たことがない…いったいどんなクリームなのか?日本じゃ手に入らないのか?
そんなわけで、売ってないなら作ってしまえの精神で、クロテッドクリームを手作りしてみます。
クロテッドクリーム=脂肪分の多いクリーム
日本でクリームといえば動物性の生クリームか植物性のクリームか、泡立ってるホイップクリームかくらいのもんですが。
海外ではちょっと違う名前でクリームが売ってるみたいなんです。シングルクリームにダブルクリーム、サワークリームにクロテッドクリームなど。おもに乳脂肪分の違い、発酵具合の違いで分けられているようです。
クロテッドクリームは脂肪分が多めのクリームです。生クリーム以上バター未満。脂肪分60%前後をクロテッドクリームとするのでかなりこってりですね。
なお、本場イギリスではジャージー牛のミルク(脂肪分が高い!)からできたクロテッドクリームを食べるそうですよ。
クロテッドクリームのつくりかた
そんなこってりクリームですが、生クリームを煮詰めて脂肪分を集めて作ります。
できるだけ本当の作り方に近づけたいので、ちょっと時間をかけても気にせずにいきます。
必要なもの
- 脂肪分高めの生クリーム
- 小鍋
- 湯煎用の鍋
- ゴムベラ
- 温度計
脂肪分高めということで、生クリームはタカナシの47%を使いました。たくさんクリームがほしければ生クリームの量を増やしますが、余った薄いクリームも大量に出ちゃうのでほどほどがよろしいかと…
生クリームを湯煎でゆっくり温める
生クリームを湯せんにかけます。ゴムベラでかきまぜながら、80℃くらいまでゆっくりと温度を上げます。
80℃になったら撹拌をやめて、85℃前後までさらに加熱。このまま30分くらい温度を保ちます。ちょっと大変ですが、ちょくちょく温度計を確認して火を加減しましょう。
粗熱がとれたら冷蔵庫で一晩おく
30分熱いまま保温したら、冷水に浸けて冷やします。粗熱がとれたらラップをして冷蔵庫で一晩おきます(だいたい12時間~くらい)。
一晩おいたもの。あまり見た目には変わりないですね。見えないけど、上のほうに脂肪分の濃いクリームが集まっております。
上澄みのクリームをすくって完成!
上澄みに固めのクリームができているので、すくいます。これがクロテッドクリームです。
表面のシワシワは本物のクロテッドクリームのあかしなんだとか。わたしは貧乏性ゆえ沈んでる生クリーム部分もいっしょに取ってしまい、仕上がりは薄めです。濃厚なものがよければ濃い部分だけをすくえばOK。お好みで!
自家製発酵バター(発酵バターづくりの記事)で作ったスコーンに、りんごジャムとあわせて。クロテッドクリーム作るならスコーンもなきゃね、ってことで急遽焼きましたともさ!膨らみはイマイチだったけど非常に美味しくいただきました。
クロテッドクリームはそのままだと目立った味はなく、濃厚なクリームだな~って感じです。当然ですが。
なのでジャムなどといっしょにいただくと、甘みとクリーミーさが合わさって贅沢な味わいになりますよ!わたしは生クリーム部分もすくったのでトロトロな仕上がりになりましたが(かきまぜてるので更にトロトロ)、しっかり上澄みだけをすくえばもったり部分がいただけます。かなり少量しかとれないんですが…貴重ですね。
本場イギリスのティータイムには欠かせないスコーンとクリーム。わたしも軽〜く雰囲気を味わいたく、手作りしてみました。
クロテッドクリームがなければ生クリーム、サワークリームなどで代用もできますが…一度は試してみたいクロテッド。気になるかたは作ってみてはいかがでしょうか?
しかしながら手作りでは量がとれないので、ある程度必要なら既製品が無難ですね。中沢のクロテッドクリームは比較的お安く手に入り、味も良いようです。店舗で見かけないなら通販もありかもしれません。
本格的かジャージーのクロテッドクリームが食べたい!というかたは、ロッダ社のクロテッドクリームがいいかも。ジャージー生クリームはタカナシ乳業さんから販売されており、1リットルで2500円ほど。手作りにこだわるかたや生クリームも使ってみたいかたにはおすすめです。
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